高齢者住まいアドバイザー検定/介護離職防止の基礎知識⑩「介護離職者の実態」

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介護離職防止の基礎知識⑩「介護離職者の実態」

2017/06/27

①介護離職者数

介護離職とは、「介護を理由に仕事を辞めてしまう」ことです。

現在どのくらいの介護離職者がいると思いますか?

介護離職者数

グラフ1からわかるように、年間10万人を超えています。

(東京ドームの収容人数は55,000人である。
要するに、東京ドーム収容人数×2倍の人が毎年介護離職していることになる。)

10万人と表されると想像しづらいですが、介護離職者数=東京ドーム収容人数×2倍と表されると、その人数が膨大であることが分かります。
超高齢社会に入り、高齢者へのケアだけではなく、介護者への対策も必要不可欠だと言えます。

②介護にかかる時間

介護離職せざるを得ない状況とはどんな状況なのだろうか?

介護にかかる時間、推移をみてみよう。(グラフ2)

介護にかかる時間

介護にかかる時間が「ほとんど終日・半日程度」の方は、日中の大部分を介護に費やされると言えます。
そのため、この2つ(ほとんど終日・半日程度)の合計に注目してみてみることにします。

日中の大部分を介護に費やされている人の割合

総数   34.6%
要支援1  8.1%
要支援2 11.7%
要介護1 22.1%
要介護2 36.4%
要介護3 48.9%
要介護4 67.5%
要介護5 69 %

 介護者の34.6%の方は日中の大部分を介護に費やしていると言えます。
 また、要介護3~5の認定を受けた方の介護者ほぼ半数の方は日中の大部分を介護に費やしていると言えます。

 この事から、「介護の負担が大きいことが介護離職の要因である」と言えるのではないでしょうか。

 介護離職防止のためには、介護への負担軽減が必要不可欠であることが改めて分かります

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